■染まり方について
木藍は大青と染まるメカニズムは一緒で、草木染めの中の生葉染めの原理を利用しています。生葉染めでも、藍は酸素に触れることで、発色するので、そういった点でも最もシンプルな使い方と、安全性を持った素材であるといえるでしょう。
木藍やその他の藍など、藍色を生み出す植物の中には、藍の成分の素である「インジカン」が含まれています。
インジカンは無色の物質です。それが、葉を砕いて、水に溶かし込むと、インジカンは水に分解され(加水分解)て、「インドキシル」という物質に変化します。このインドキシルも、まだ無色の物質です。
この物質を繊維や髪の毛に付着させたり、染み込ませて、そのインドキシルが空気に触れると、酸化が起き、
「インディゴ」に変化します。ここで初めて、青い色が発色するのです。
木藍は、このように本来、藍色の染め色を出すハーブですが、ヘナの赤茶色と交じり合うことで、黒茶を表現することができます。
木藍は、下記の写真にあるように2回、3回と重ねて染めることで自然な黒茶色になっていきます。
また、酸素に触れることで発色するので、染めた後数日間に渡って色が濃く変化しつづけます。
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