Q11.ねんどの中のアルミニウム(粘土の中のアルミがアルツハイマーの原因にならないか?というご質問に答えて。)

粘土鉱物は 主として ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、鉄などの金属元素と酸素と水から出来た含水ケイ酸塩です。粘土の種類、採掘場所などによって バランスはかわりますが、アルミはどの粘土にも そこらの土(土には 粘土が混じっているので)にも混ざっています。

地球上に生命体が発生して以来、水と粘土は 一番身近なところにあったものだと思われます。
地球は 水の惑星といわれるだけでなく 粘土の惑星とも呼ばれ、人類にとっても慣れ親しんだ物質です。その粘土の中のアルミが問題だったとしたら 人類はその影響をずっと受けてきた、ということに
なります。ボーキサイトといういわゆるアルミニウムを作る原石がありますが、素朴なこの石はアフリカでは ネックレス用のビーズを使われていたりして、私たちが知っているアルミとは 似てもにつかないものです。

こういう自然の中にあるアルミニウムというのは 非常に安定した物質です。

この原石を アルミ缶や アルミ箔のような状態にするには 大変なエネルギーと
技術がいるのです。アルミ1缶を作るのに 相当量の電力が必要である、というようなことはお聞きになったことがあると思います。アルミ缶のリサイクルが 一番初めから云われてきたのは、そういう事情からです。そうそう簡単に体内に取り込めるような状態には出来ないのです。

肌につけたり、飲んだりしても 体内に取り込まれたりはしません。もし そうでなければ 土や 粘土と密接な関係がある 陶芸家や農家の人は勿論、土からできる農産物もみんな 危ないことになります。

ついでにいうと ボディクレイのように ねんど(モンモリロナイト)の効用を利用していない化粧品にも(すべてのファウンデーションや 白粉、ハミガキその他)なんらかの粘土が使われています。
(タルクやカオリンなど 粘土は昔から 化粧品の原料として ポピュラーなものですから)胃薬にもはいっているし、紙などにも沢山使われています。

誰もが そうとは気づかずに 身近な所で粘土をいろいろお使いのことと思います。それほど 一般的に使われているということです。もし これらの中に含まれたアルミが皮膚から吸収されたりしたら 大変ですよね。粘土は皮膚から吸収されたりはしませんから ご安心ください。

地球はねんどの惑星ともよばれたりもします。粘土は 本来的には 生体にわるさをする存在ではないはずですよ。

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